大地震に対して、現行の耐震基準を満足した木造住宅においても震度6強以上の地震を経験すると、大きな余震に耐えることができるか定かでありません。そこで、木造住宅の耐震要素で重要となる筋かいに着目し、鋼材の履歴減衰と高減衰ゴムの粘性減衰を組合せたハイブリッド構造の制震デバイス「ダイナミックファスナー®」を開発しました。
そして、大地震を経験した際の損傷度(層間変形角)が簡単にシミュレーションできるアプリもあわせて開発しました。このアプリは、木造住宅の筋かいとか構造用合板といった耐力要素の種類と数を入力するだけで、阪神淡路大震災と熊本地震の地震波に対する応答結果がすぐにビジュアルにみられます。2回の繰り返し地震に対してもその結果がすぐに確認できます。これで、制震効果の確認が即できることになります。